グリューエント（2003年生、母ペンタクル）

グリューエント（2003年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「熱烈な（独）」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時19歳）と交配したペンタクルが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地21戦4勝2着6回、中央障害7戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年のサロマ湖特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月11日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、キクノアローに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2006年）

1月9日、中3週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた3戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったエイシンサットンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月3日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したデンコウグラスにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月22日、中2週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったピースプロテクターに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したフレンチミステリーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

9月2日、中2週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のスナークオリオンに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月10日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

4歳（2007年）

1月14日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のリキアイチャンプに1馬身3/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月6日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、伸びてきたタイキマドレーヌ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中7週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るスナークハーバーを驚異的な末脚で半馬身差し切って断然人気に応えた。

9月2日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の札幌日経賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

9月17日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のクィーンマルトクをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月13日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に敗れた。

5歳（2008年）

3月30日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり17着に終わった。

4月20日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

10月5日、約5か月の休養明けで迎えた22戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 小雨）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。3着に入った。

10月25日、中2週で迎えた23戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったスズカクリエートから1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月23日、中3週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、勝ったマイネルジュネスから6馬身差の2着に敗北した。

12月7日、中1週で迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったペネトレーターから7馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中1週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のサトノスローンに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

6歳（2009年）

2月1日、中5週で迎えた27戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3190m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8月30日、約7か月の休養明けで迎えた28戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で西谷誠騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。10着に敗れた。