プリンスカノン（2018年生、母スパイクラベンダー）

プリンスカノン（2018年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「王子+音楽の様式の一つ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時15歳）と交配したスパイクラベンダーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は佐藤牧場。主な勝ち鞍は2021年の一般C3-20。

経歴

デビュー前

1歳のとき、佐藤牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、中地エージェンシーによって1,188万円で落札された。

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

11月28日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

12月6日、連闘で迎えた2戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

3歳（2021年）

1月9日、中1週で迎えた4戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた5戦目は、妹尾浩一朗騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1300m 晴/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウサロベツを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月14日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で妹尾浩一朗騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったナムライダテンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月21日、連闘で迎えた7戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1400m 晴/重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のヴォスペランツァに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3月7日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の大好き!高知競馬!特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサンシェリダンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月23日、中1週で迎えた9戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のファーブラをクビ差振り切って断然人気に応えた。

4月18日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、一般C3-20（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は宮川実騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイアムジュピターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて4勝目を収める

5月2日、中1週で迎えた11戦目は、一般C3 15（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた12戦目は、一般C3 15（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で宮川実騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、プチルミエールに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月29日、中1週で迎えた13戦目は、一般C3 12（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で宮川実騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったマーチャンスルーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月19日、中2週で迎えた14戦目は、酒井一圭生誕前夜特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は妹尾浩一朗騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた15戦目は、一般C3 11（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で妹尾浩一朗騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月14日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のコウユーヤマトを3/4馬身振り切って5勝目を奪取した。

11月8日、中3週で迎えた17戦目は、一般C2一二三（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

12月13日、中4週で迎えた18戦目は、葉牡丹賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4歳（2022年）

1月3日、中2週で迎えた19戦目は、恵比寿天賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

2月4日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、冬珊瑚賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

3月2日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた21戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた22戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、豊田萌絵さん来場記念（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた23戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、ほとめきナイター賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた24戦目は、佐賀競馬移転開設50周年うまてなし賞（佐賀ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた25戦目は、ほとめきナイター賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた26戦目は、SAGAイブニング賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた27戦目は、SAGAリベンジャーズ（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で倉富隆一郎騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた28戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、熱血!さがけいば塾!NEOB-9組（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた29戦目は、金山昇馬騎手を鞍上に迎えて、七夕月賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた30戦目は、グラジオラス賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で金山昇馬騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

9月11日、中6週で迎えた31戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2五（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったナタンドラに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月4日、中2週で迎えた32戦目は、木村暁騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた33戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村暁騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた34戦目は、小林凌騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた35戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、一般C2五（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。