エイシンファイヤー（1986年生、母ダンサーライン）

エイシンファイヤー（1986年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のミルジヨージ（当時11歳）と交配したダンサーラインが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は田中牧場。戦績は、中央平地37戦3勝2着4回。1989年の白百合ステークス(オープン)で3着に入った他、1989年のカーネーションカップ(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

7月16日、デビュー戦は土肥幸広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は416kg。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

8月7日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のドウカンデクターをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月18日、中5週で迎えた3戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた4戦目は、3歳400万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦1勝）。6頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず3着に終わった。

3歳（1989年）

4月2日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳400万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマニンカツラオを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って休み明けの一戦を制した。

4月16日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

5月20日、中4週で迎えた7戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月10日、中2週で迎えた8戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（阪神芝2000m 曇/重）に出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

7月9日、中3週で迎えた9戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、バンブービギンに交わされて3馬身半差の2着となった。

12月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の夙川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

4歳（1990年）

1月15日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた13戦目は、山本康二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

3月4日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は山本康二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

9月8日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

12月1日、中6週で迎えた20戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の高山特別（中京芝1800m 曇/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったタイティアラにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月15日、中1週で迎えた21戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

5歳（1991年）

5月19日、約5か月の休養明けで迎えた22戦目は、5歳以上500万下（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月15日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

8月4日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の若戸特別（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したピーチブルームにクビ差届かず2着となった。

8月18日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で芹沢純一騎手（5戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

8月31日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で芹沢純一騎手（6戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

10月6日、中4週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で芹沢純一騎手（7戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた29戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

12月1日、連闘で迎えた32戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナイスロッチをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

12月15日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったワイドダイオウにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

6歳（1992年）

1月6日、中2週で迎えた34戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

2月1日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（8戦1勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた36戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3月7日、中1週で迎えた37戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。