ファンタジスト（2016年生、母ディープインアスク）

ファンタジスト（2016年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「夢想家」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したディープインアスクが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はShall Farm。2018年の京王杯2歳ステークス(G2)に勝利した他、2019年のセントウルステークス(G2)で2着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

梅田智之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月15日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のディアンドルをクビ差振り切って初白星を挙げた。

9月2日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアズマヘリテージに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

11月3日、中8週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアウィルアウェイをハナ差振り切って無傷の3連勝で2つ目の重賞タイトルをゲットした。

12月16日、中5週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3歳（2019年）

3月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したエメラルファイトにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月14日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

8月18日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず14着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったタワーオブロンドンにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

9月29日、中2週で迎えた10戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦3勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

11月4日、中4週で迎えた11戦目は、Jpn1のJBCスプリント（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦3勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

2019年11月11日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

11月24日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。競走中止となった。

2019年11月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。