フューチャーアゲン（2020年生、母タカネナデシコ）

フューチャーアゲン（2020年3月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「未来+冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のアジアエクスプレス（当時9歳）と交配したタカネナデシコが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は松栄牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方8戦6勝2着2回。2024年のスプリント特別(一般)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤和宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

6月26日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた3戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3歳（2023年）

4月29日、約8か月半の休養明けで迎えた4戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた6戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

7月9日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

7月22日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

8月26日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月3日、連闘で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

2023年9月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

10月8日、中4週で馬体重を前走から25kg増やして迎えた11戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメルキュリオを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月31日、中2週で迎えた12戦目は、一般B2五（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモジョイジョイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月13日、中1週で迎えた13戦目は、ノベンバーカップ（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ギャレットに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、B2一組（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のロワマージュに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月24日、中1週で迎えた15戦目は、一般B1 B2（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエスクマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4歳（2024年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ガーベラ賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトチノヒーローに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月31日、中2週で迎えた17戦目は、春分特別（水沢ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったアマルインジャズに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月28日、中3週で迎えた18戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（4戦3勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサイタブラウンに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。