ヴァルナ（2005年生、母トウカイジョリー）

ヴァルナ（2005年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人倫の道を支配する水の神（インド神話）」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラローレル（当時14歳）と交配したトウカイジョリーが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）碧雲牧場。戦績は、中央平地27戦1勝2着3回、地方4戦2勝。主な勝ち鞍は2008年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

加藤和宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

7月15日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は458kg。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

9月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

12月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

3歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月23日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、加藤士津八騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したヒーリングステージに半馬身届かず2着に敗北した。

3月22日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤士津八騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤士津八騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、ナイスラッキーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月17日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤士津八騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオンワードメモリアに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

6月29日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤士津八騎手（4戦1勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

5歳（2010年）

1月31日、約19か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で加藤士津八騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で加藤士津八騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい16着に終わった。

3月27日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた15戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた16戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

6月26日、中3週で迎えた17戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7月10日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小野寺祐太騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

8月28日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小野寺祐太騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小野寺祐太騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したリアルフリーダムにクビ差届かず2着となった。

10月3日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小野寺祐太騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入った。

11月1日、中3週で迎えた23戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小野寺祐太騎手（5戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた25戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

6歳（2011年）

4月2日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小野寺祐太騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

5月14日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小野寺祐太騎手（7戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

6月15日、中4週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた28戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、一般A4 B2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るオグリスペシャルを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

7月1日、中1週で迎えた29戦目は、ミズバショウ特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（1戦1勝）。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマコトバンクウを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月13日、中1週で迎えた30戦目は、あじめ峡特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で尾島徹騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

8月19日、中4週で迎えた31戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のくろゆり賞（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。