オンワードメモリア（2005年生、母オンワードセイント）

オンワードメモリア（2005年5月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋記憶（ラテン語）」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時7歳）と交配したオンワードセイントが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）オンワード牧場。戦績は、中央平地7戦0勝2着1回、地方11戦2勝2着1回。2009年のステイヤーズカップ(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

6歳のとき、オンワード牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、高橋忍によって21万円で落札された。

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

12月1日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の闘争本能でゴールまで頑張り、3着に入った。

3歳（2008年）

1月5日、中4週で迎えた2戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず最後はヴィクトリアルイゼと並んで6着同着となった。

2月23日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月23日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた6戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったヴァルナに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4歳（2009年）

4月30日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から42kg増やして迎えた8戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、日高銀聖特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた9戦目は、サッポロ麦とホップ特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤正弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

5月28日、連闘で迎えた10戦目は、ブラックタイド賞（門別ダート2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で斉藤正弘騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のエクシードに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

6月17日、中2週で迎えた11戦目は、コールサック特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で斉藤正弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタグライディーンを3/4馬身振り切って2勝目をゲットした。

7月16日、中3週で迎えた12戦目は、JAみついし花だより特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で斉藤正弘騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたヤマノトレジャー決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

7月29日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦のリンカーン賞（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で斉藤正弘騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた14戦目は、ナイター競馬ほのぼの観戦ツアー特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で斉藤正弘騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた15戦目は、地方重賞のステイヤーズカップ（門別ダート2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で斉藤正弘騎手（7戦2勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

9月23日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で斉藤正弘騎手（8戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

5歳（2010年）

9月22日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた17戦目は、北海道優駿の里安平町ララタウン特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で斉藤正弘騎手（9戦2勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた18戦目は、トルマリン特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で斉藤正弘騎手（10戦2勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。