ナリタスーパーワン（2009年生、母マルセイユキャット）

ナリタスーパーワン（2009年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋優れた一つ」。毛色は鹿毛。種牡馬のウォーエンブレム（当時10歳）と交配したマルセイユキャットが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。2014年のエニフステークス(オープン)で3着に入った他、2013年の京都オータムリーフプレミアム(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台コーポレーションから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、オースミによって4,515万円で落札された。

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

7月22日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したキタサンテンニョにクビ差届かず2着となった。

8月4日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したフォルトファーレンを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

8月25日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したセヴェルスに半馬身届かず2着に敗北した。

9月17日、中2週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のニホンピロルノンに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月22日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したオールブラックスにクビ差届かず2着に惜敗した。

4歳（2013年）

1月13日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のオビーディエントに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月16日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイユクールを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

5月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

6月23日、中5週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったオールドパサデナにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

7月6日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のトップオブザヘヴンをハナ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

11月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（7戦4勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキクノフレヴァンを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月24日、中2週で迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、京都オータムリーフプレミアム（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したノーザンリバーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2014年）

5月4日、約5か月半の休養明けで迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6月21日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月17日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた18戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦5勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出し、3着に入った。

11月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた20戦目は、2014ファイナルステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

6歳（2015年）

1月12日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

5月31日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。17頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

6月21日、中2週で迎えた23戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

7月26日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた25戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

7歳（2016年）

1月11日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

2月14日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（10戦5勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた28戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月25日、約3か月半の休み明けで迎えた29戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月10日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

8月14日、中4週で迎えた31戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

11月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

11月20日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた33戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

12月31日、中5週で迎えた34戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 曇/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8歳（2017年）

1月9日、連闘で迎えた35戦目は、地方重賞のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた36戦目は、M3の赤松杯（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で関本淳騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

7月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた37戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、文月特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

8月15日、中3週で迎えた38戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、M3の桂樹杯（盛岡芝1600m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた39戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、M2の青藍賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

11月4日、中7週で迎えた40戦目は、小林凌騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた41戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 雪/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林凌騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。