ノーザンリバー（2008年生、母ソニンク）

ノーザンリバー（2008年4月12日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「生産牧場の歴史を脈々と引き継ぎ、大海へ通じる願いを込めて」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時10歳）と交配したソニンクが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦6勝2着3回、地方9戦4勝2着1回。2014年のフェブラリーステークス(G1)で4着に入った他、2014年、2015年とさきたま杯(Jpn2)を連覇するなど、重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、林正道によって5,880万円で落札された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月11日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったレーヴディソールにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月25日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2011年）

1月16日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメロートに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

1月30日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキモンレッドに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

2月26日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のキョウエイバサラを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月24日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に敗れた。

5月29日、中4週で迎えた7戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 雨/不良）に出走。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて17着に終わった。

5歳（2013年）

3月16日、約22か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したラフアウェイにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月19日、中6週で迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に躍り出て、最後は2着のケージーハヤブサに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

7月14日、中7週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた12戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

9月14日、中3週で迎えた13戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた14戦目は、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月24日、中6週で迎えた15戦目は、京都オータムリーフプレミアム（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のナリタスーパーワンをアタマ差振り切って5勝目を収める

12月8日、中1週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスノードラゴンをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

6歳（2014年）

2月2日、中7週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたゴールスキー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月23日、中2週で迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4月2日、中4週で迎えた19戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のセイクリムズンに3馬身の差をつけて重賞3勝目をマークした。

4月29日、中3週で迎えた20戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したタガノジンガロにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月28日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るトキノエクセレントを圧倒的な末脚でクビ差だけ差し切って4つ目の重賞タイトルをつかんだ。

7月13日、中6週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた22戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のドリームバレンチノを半馬身振り切って5つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月3日、中4週で迎えた24戦目は、Jpn1のJBCスプリント（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

12月14日、中5週で迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

7歳（2015年）

4月8日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月27日、中6週で迎えた27戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（8戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトロワボヌールに4馬身の差をつけて連覇達成

11月3日、約5か月半の休養明けで迎えた28戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（9戦4勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。