エイヴィアンボス（2010年生、母ツルマルオジョウ）

エイヴィアンボス（2010年6月11日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「鳥の主」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時11歳）と交配したツルマルオジョウが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）浜本牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着4回、地方8戦1勝。主な勝ち鞍は2013年のインディアトロフィー(500万下)。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

2月17日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3月10日、中2週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

4月28日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

6月8日、中5週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、ゴールデンヒーローにクビ差交わされて2着に惜敗した。

6月30日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエルドリッジに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

8月10日、中2週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のインディアトロフィー（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のアルディエスに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月1日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

11月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

5歳（2015年）

2月15日、約15か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったスマートラファエルに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月5日、中2週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したマコトグロズヌイにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月26日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のティマイドリームに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のインディアトロフィー（中京ダート1900m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

8月16日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた15戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

11月1日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり最後はビートゴーズオンと並んで11着同着となった。

6歳（2016年）

1月9日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の舞鶴特別（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

2月20日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったトップボンバーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3月5日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

7月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

7月30日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は北村友一騎手（4戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

11月12日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

7歳（2017年）

4月19日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ポインタース賞（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた25戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、さつき賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた26戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、S2の大井記念（大井ダート2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

7月5日、中5週で迎えた27戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、つぼ八特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

7月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、十勝軽種馬農業協同組合特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

9月11日、中7週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた29戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、仲秋特別（水沢ダート1900m 小雨/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のヒロノプリンスを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

10月9日、中3週で迎えた30戦目は、神無月特別（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

12月3日、中7週で迎えた31戦目は、M2の北上川大賞典（水沢ダート2500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で関本淳騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。