ヤマニンアーデン（1984年生、母ニシキノ）

ヤマニンアーデン（1984年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のハイセイコー（当時14歳）と交配したニシキノが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地12戦4勝。1987年のシンザン記念(G3)に勝利した他、1986年のもみじ賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

8月3日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。6頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

8月31日、連闘で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

10月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のアヤパールに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月25日、中1週で迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじ賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のオサイチブレベストに3馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

11月22日、中3週で迎えた7戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（5戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のタケノコーリーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月14日、中2週で迎えた8戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

3歳（1987年）

1月11日、中3週で迎えた9戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラッキーオーシャンに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

3月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

5月10日、中5週で迎えた11戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（8戦2勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（9戦2勝）。24頭立ての21番人気で23番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、22番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず16着に終わった。