イソシギ（2000年生、母テンドラー）

イソシギ（2000年5月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「鳥の名前」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時6歳）と交配したテンドラーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日進牧場。戦績は、中央平地22戦5勝2着2回、地方5戦1勝。主な勝ち鞍は2005年の鞍馬特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

16歳のとき、日進牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、高野牧場によって97.2万円で落札された。

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,680万円（8.4万×200口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

5月31日、デビュー戦は吉田稔騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

7月20日、中4週で迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

8月16日、連闘で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマイマスタートップ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

10月4日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月15日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、晩秋特別（高崎ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた9戦目は、両毛特別（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4歳（2004年）

1月3日、中2週で迎えた10戦目は、迎春賞（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

1月12日、連闘で迎えた11戦目は、門松特別（宇都宮ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴史騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月14日、中4週で迎えた12戦目は、立春特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で水野貴史騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のマヤノムサシをクビ差制して待望の初勝利を挙げた。

7月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと末脚を伸ばして、最後は2着のテンシノダンスに1馬身3/4の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

8月15日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のメイショウケリーに1馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

8月28日、中1週で迎えた15戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のオデットを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

9月25日、中3週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るステキプレゼントを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月23日、中3週で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

5歳（2005年）

5月7日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったファストアズライトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月6日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた21戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鞍馬特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマルブツブリザードをクビ差だけ差し切って6勝目を手中に収めた。

12月18日、中2週で迎えた22戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月25日、連闘で迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

6歳（2006年）

1月14日、中2週で迎えた24戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

1月23日、連闘で迎えた25戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず最後はナチュラルメイクと並んで8着同着となった。

4月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた27戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。