エイシンルンナ（2002年生、母エイシンビーナス）

エイシンルンナ（2002年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は芦毛。種牡馬のエイシンワシントン（当時11歳）と交配したエイシンビーナスが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地29戦2勝2着4回、中央障害4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の対馬特別(500万下牝)。

経歴

デビュー前

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

1月23日、デビュー戦はD.バルジュー騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したサクセスリップを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

2月6日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエフテーコンコルドに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月1日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

4歳（2006年）

1月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

2月11日、中4週で迎えた5戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は失速してしまい17着に終わった。

8月13日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた6戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したティアラプリンセスに半馬身届かず2着となった。

8月26日、中1週で迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったアスピリンスノーに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

9月23日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の原町特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた11戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5歳（2007年）

1月27日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

2月11日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月17日、中4週で迎えた14戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（5戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月16日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2008年）

5月11日、約10か月の休み明けで迎えた19戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったニキティスに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

6月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

7月19日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマルノパイオニアに1馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

8月10日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた24戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

11月9日、中9週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた26戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた27戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く最後はクイックセイコーと並んで6着同着となった。

7歳（2009年）

2月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

5月2日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた31戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。最後は、勝ったモルフェサイレンスから1馬身半差の2着となった。

10月3日、中1週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のショウナンナイトに5馬身の差をつけて1番人気に応えた。

11月1日、中3週で迎えた33戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。10着に敗れた。