マチカネコイノボリ（1984年生、母クリプシー）

マチカネコイノボリ（1984年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキタノカチドキ（当時13歳）と交配したクリプシーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。戦績は、中央平地9戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1987年の東山特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

5月9日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアグネスリーダーに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月30日、中2週で迎えた2戦目は、4歳400万下の露草賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた3戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったイチヨシカイザーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月27日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上400万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るテルノロッキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

10月11日、中1週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したコウエイプロスパーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月22日、中5週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアヤパールをアタマ差振り切って3勝目をつかんだ。

12月12日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（1988年）

1月16日、中4週で迎えた8戦目は、5歳以上1400万下の寿賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上1400万下の斑鳩特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（7戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。