エミネンツァベルタ（2004年生、母ニシオマジョリック）

エミネンツァベルタ（2004年2月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「卓越した美女（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時10歳）と交配したニシオマジョリックが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）中島牧場。戦績は、中央平地23戦2勝、地方4戦0勝。2006年の福島2歳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

7月22日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のナンゴクプラネットに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月3日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

10月7日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた6戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月26日、中2週で迎えた7戦目は、2歳500万下のあけび賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた8戦目は、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシャトルタテヤマに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

3歳（2007年）

1月14日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で赤木高太郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた10戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に終わった。

3月10日、中4週で迎えた11戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

8月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の立待岬特別（函館芝1200m 曇/重）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

9月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

4歳（2008年）

9月6日、約12か月の休み明けで迎えた16戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

9月28日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

5歳（2009年）

1月10日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

1月18日、連闘で迎えた19戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた20戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

3月29日、中6週で迎えた21戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

5月17日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

7月26日、中9週で迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。17着に終わった。

9月14日、中6週で迎えた24戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、レミニス賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた25戦目は、ドラマティックナイト賞（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた26戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、オパール賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた27戦目は、石川駿介騎手を鞍上に迎えて、仲冬賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では末脚が冴えず16着に終わった。