ナムラハクシャ（1999年生、母マキシムメルシー）

ナムラハクシャ（1999年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時6歳）と交配したマキシムメルシーが7歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）いとう牧場。戦績は、中央平地23戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2002年の瀬戸内海特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

3月30日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳未出走（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未出走（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したパーターノスターを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月27日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のサンタクローチェに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月3日、連闘で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月14日、中7週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2600m 雨/不良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤクラウンを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月25日、中2週で迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のサンライズシャークに1馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

10月19日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた12戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2002ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 雨/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

4歳（2003年）

1月11日、中2週で迎えた14戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5歳（2004年）

4月17日、約15か月半の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月1日、中1週で迎えた16戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったマイジョーカーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月16日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下のグランドマーチスメモリアル（京都芝2400m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゼンノマングローブを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6月5日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6歳（2005年）

4月24日、約11か月の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイタクアルビンにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月5日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したダイタクアルビンにハナ差届かず2着に甘んじた。

7月2日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の佐渡特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。