ゼンノマングローブ（1997年生、母アプルオブマイアイ）

ゼンノマングローブ（1997年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のデインヒル（当時11歳）と交配したアプルオブマイアイが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は大道秀男。戦績は、中央平地25戦3勝2着4回、地方11戦9勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

2歳のとき、大道秀男から「北海道5月3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、大迫忍によって1,764万円で落札された。

大根田裕之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

11月6日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

4歳（2001年）

7月21日、約21か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

8月5日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

8月11日、連闘で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

8月19日、連闘で迎えた5戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

10月28日、中9週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、一般C2ロ（新潟(地)ダート1000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のイズミフェアリーをクビ差制して初白星を挙げた。

11月4日、連闘で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、一般C2ロ（新潟(地)ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のストロングホークに7馬身の差をつけて優勝

11月18日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、ハンデ戦の一般C1（新潟(地)ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のシルキーセレーネに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月24日、連闘で迎えた9戦目は、ハンデ戦の一般C1（新潟(地)ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のイズミフェアリーをクビ差制して破竹の4連勝を決めた。

12月5日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の日米徽章特別（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のヘヴンズカントリーに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月22日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦のひいらぎ特別（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で向山牧騎手（5戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5歳（2002年）

1月1日、中0週で迎えた12戦目は、一般B3イ（新潟(地)ダート1000m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で向山牧騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のフリートフォルシンに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月22日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、一般C3ハ（上山ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のトキノウイングに3馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

10月6日、中1週で迎えた14戦目は、宮下康一騎手を鞍上に迎えて、一般C3ハ（上山ダート1500m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のイージーセイラーに4馬身の差をつけて8勝目を収める

10月22日、中1週で迎えた15戦目は、トータリゼータエンジニアリングカップ（上山ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮下康一騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のマックツイストに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月14日、中7週で迎えた16戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、マイネルフォースに交わされて5馬身差の2着となった。

6歳（2003年）

1月18日、中4週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

5月4日、中7週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、トーブマイニングにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

5月24日、中2週で迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

6月25日、中4週で迎えた22戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、円山川特別（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したウララストーミンを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月5日、中0週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた24戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコンフェッションに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月30日、中5週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて、最後は2着のワンダーハーブをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

10月11日、中5週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のテイエムサマーオーに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月16日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

7歳（2004年）

1月17日、中8週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、2着となった。

1月31日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下のグランドマーチスメモリアル（京都芝2400m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ナムラハクシャに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

6月5日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

8月7日、中8週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦3勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

8月15日、連闘で迎えた34戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

8歳（2005年）

5月8日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた35戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月29日、中2週で迎えた36戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って16着に敗れた。