カイザーバル（2013年生、母ダンスインザムード）

カイザーバル（2013年2月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「オーストリアのホーフブルク宮殿で毎年大晦日に行われる皇帝舞踏会」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時13歳）と交配したダンスインザムードが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦4勝2着4回。2016年の秋華賞(牝G1)で3着に入った他、2016年のローズステークス(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

9月21日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフライングレディに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月31日、中5週で迎えた2戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアドマイヤリードにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2016年）

2月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のキンショーユキヒメに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

7月31日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

9月18日、中6週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

10月16日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

12月10日、中7週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（6戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたビナイーグル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2017年）

3月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の天神橋特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のレインボーフラッグに1馬身3/4の差をつけて順当に勝利した。

6月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で四位洋文騎手（8戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

9月24日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で四位洋文騎手（9戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ムーンクエイクに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月14日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で四位洋文騎手（10戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったレオナルドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2018年）

7月21日、約9か月半の休養明けで迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

9月22日、中5週で迎えた17戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（11戦2勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るユアスイスイを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って久々に勝ち星を挙げた。

11月25日、中6週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（12戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアマルフィコーストに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月15日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（13戦4勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず12着に終わった。

6歳（2019年）

2月16日、中8週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（14戦4勝）。17頭立ての8番人気で18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。