エーブチェアマン（2007年生、母ビックリバコ）

エーブチェアマン（2007年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋会長」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時6歳）と交配したビックリバコが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は様似渡辺牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着3回。2011年のエプソムカップ(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月22日、デビュー戦はA.クラストゥス騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は430kg。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、4着に入った。

12月13日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3歳（2010年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナイスオペラを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

2月13日、中5週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

4月17日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下の山藤賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

10月9日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したトモロマイスターにクビ差届かず2着となった。

10月31日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の伊達特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の志賀島特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のヒットメーカーをアタマ差振り切って2勝目を手に入れた。

4歳（2011年）

1月22日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったマコトギャラクシーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

2月12日、中2週で迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月24日、中9週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のステージプレゼンスに2馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

5月15日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のきぼう賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレインボーダリアをクビ差振り切って4勝目を収める

6月12日、中3週で迎えた17戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したダークシャドウを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

7月23日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

11月27日、中4週で迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の東京ウェルカムプレミアム（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

12月24日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウドンタクに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手に入れた。

5歳（2012年）

1月28日、中4週で迎えた22戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

2月26日、中3週で迎えた23戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

4月7日、中5週で迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に敗れた。