イナドタイガー（1987年生、母ホクトノーザン）

イナドタイガー（1987年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のシービークロス（当時12歳）と交配したホクトノーザンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）小泉牧場。戦績は、中央平地34戦4勝2着5回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は1992年の織姫賞(900万下)。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

3月10日、デビュー戦は須貝尚介騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月29日、中4週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

8月4日、中5週で迎えた7戦目は、楠孝志騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったグリーンフリーダムにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

9月1日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で楠孝志騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で楠孝志騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月23日、連闘で迎えた11戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で楠孝志騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウイニングボールに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で楠孝志騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ハルエルに交わされて4馬身差の2着となった。

11月3日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（6戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は楠孝志騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたシンリサ決め手に屈してクビ差の2着となった。

4歳（1991年）

1月26日、中5週で迎えた16戦目は、久保敏文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の高塔山特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

2月3日、連闘で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保敏文騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月10日、中4週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で久保敏文騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のメイショウヨシツネに5馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

3月16日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の壇之浦特別（小倉芝2600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で久保敏文騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

4月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’91ヤングジョッキーズステークス（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のシドニートロフィー（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は楠孝志騎手（8戦1勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

11月9日、約6か月半の休み明けで迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（9戦1勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

11月24日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で楠孝志騎手（10戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

12月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で楠孝志騎手（11戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るトロナスキーを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って単勝一倍台の支持に応えた。

12月22日、連闘で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千種川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で楠孝志騎手（12戦2勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

5歳（1992年）

2月1日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で楠孝志騎手（13戦2勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

2月9日、連闘で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で楠孝志騎手（14戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で楠孝志騎手（15戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた29戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は楠孝志騎手（16戦2勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

5月2日、連闘で迎えた31戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

6月7日、中4週で迎えた32戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の秋川特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたゴールデンアイ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

6月27日、中2週で迎えた33戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の松島特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したホウザンライデンを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7月11日、中1週で迎えた34戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のユーワテイオーに4馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

6歳（1993年）

4月24日、約9か月半の休み明けで迎えた35戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた36戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。6着に敗れた。