インサイドレポート（1994年生、母レディゴシップ）

インサイドレポート（1994年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時15歳）と交配したレディゴシップが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦3勝、地方11戦0勝2着3回。主な勝ち鞍は1999年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（100万×20口）で一口馬主が募集された。

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

1月6日、デビュー戦は沢昭典騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。馬体重は434kg。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で沢昭典騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で沢昭典騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

2月16日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で沢昭典騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

3月8日、中2週で迎えた5戦目は、田村宏之騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

3月22日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 雨/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田村宏之騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロマンスレミに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月5日、中1週で迎えた7戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り小雨/重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4月27日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

5月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

11月1日、約5か月半の休養明けで迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて17着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は田村宏之騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

4歳（1998年）

6月9日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、岩戸孝樹騎手を鞍上に迎えて、マルチスウェット特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に終わった。

6月27日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた13戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩戸孝樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

7月19日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岩戸孝樹騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

9月6日、中6週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岩戸孝樹騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた16戦目は、’98フェイスフルレイン特別（3）（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩戸孝樹騎手（4戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ツルマイボブにクビ差交わされて2着となった。

10月3日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩戸孝樹騎手（5戦0勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた18戦目は、’98フレンドリーサドル特別（4）（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で岩戸孝樹騎手（6戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ストロングアドニスに交わされて2馬身差の2着となった。

11月3日、中1週で迎えた19戦目は、マルチパルス特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩戸孝樹騎手（7戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

12月7日、中4週で迎えた20戦目は、寺島祐治騎手を鞍上に迎えて、マルチホース特別（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で寺島祐治騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

5歳（1999年）

1月7日、中2週で迎えた22戦目は、ジャニュアリースター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で寺島祐治騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた23戦目は、’99フレンドリースパー特別（2）（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で寺島祐治騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、イシノラプターに交わされて1馬身半差の2着となった。

3月2日、中4週で迎えた24戦目は、マーチスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で寺島祐治騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。5着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた25戦目は、’99フレンドリースパー特別（6）（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩戸孝樹騎手（8戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

6月16日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、’99フェイスフルレイン特別（1）（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は寺島祐治騎手（5戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着を確保した。

7月5日、中2週で迎えた27戦目は、フレンドリーカップ（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で寺島祐治騎手（6戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月25日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩戸孝樹騎手（9戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のアカイリュウセイに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月28日、中4週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は寺島祐治騎手（7戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のトウショウクールに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。