イノセントニンフ（1997年生、母イノセントラジー）

イノセントニンフ（1997年6月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時9歳）と交配したイノセントラジーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は澤田嘉隆。戦績は、地方26戦13勝2着4回。主な勝ち鞍は2003年のアメジスト賞(一般B2三 B3一ハンデ)。

経歴

デビュー前

工藤栄一厩舎（荒尾）へ入厩。

3歳（2000年）

5月21日、デビュー戦は細原邦央騎手を鞍上に据えて、4歳（荒尾ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のタハラオークニに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月29日、中5週で迎えた2戦目は、4歳（荒尾ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で細原邦央騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったトシザシュンクンから4馬身差の2着となった。

7月26日、中3週で迎えた3戦目は、4歳（荒尾ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で細原邦央騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のリシュウカガヤキに1馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

8月14日、中2週で迎えた4戦目は、4歳（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で細原邦央騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のアリゲーターに4馬身の差をつけて優勝

8月26日、中1週で迎えた5戦目は、一般C（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で細原邦央騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のタバルザカウッドに3馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

9月15日、中2週で迎えた6戦目は、一般C（荒尾ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で細原邦央騎手（5戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のカシノペルセに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月9日、中2週で迎えた7戦目は、一般C（荒尾ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で細原邦央騎手（6戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月20日、中5週で迎えた8戦目は、一般C（荒尾ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で細原邦央騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったトウショウコマンダからクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2001年）

1月15日、中7週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳（大井ダート1500m 内回り晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒマリを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月17日、中4週で迎えた10戦目は、4歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るロイドフォンテンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、一般C2七八（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグランハートに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月4日、中3週で迎えた12戦目は、風待月特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るオーミヤボレロを豪快な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月21日、中6週で迎えた13戦目は、一般C1六七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったウエイターロンマーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月25日、中4週で迎えた14戦目は、一般C1四（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のパワフルヒッターに2馬身半の差をつけて優勝

10月9日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、オクトーバー特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のランシャガールに1馬身半の差をつけて勝利数を11に伸ばす

12月12日、中8週で迎えた16戦目は、師走賞（大井ダート1690m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（7戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったヘイセイマキシムにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月26日、中1週で迎えた17戦目は、ステンドグラス賞（大井ダート1790m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で内田博幸騎手（8戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

5歳（2002年）

1月24日、中3週で迎えた18戦目は、風花賞（大井ダート1690m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で内田博幸騎手（9戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のストロングゲットをクビ差振り切って勝利数を12に伸ばす

9月25日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた19戦目は、一般B2三（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で内田博幸騎手（10戦7勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月16日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、一般B2五（大井ダート1590m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で内田博幸騎手（11戦7勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた21戦目は、一般B2五（大井ダート1590m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で内田博幸騎手（12戦7勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた22戦目は、一般B2五（大井ダート1190m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で内田博幸騎手（13戦7勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

12月28日、中4週で迎えた23戦目は、ステンドグラス賞（大井ダート1190m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で内田博幸騎手（14戦7勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

6歳（2003年）

1月13日、中1週で迎えた24戦目は、堀千亜樹騎手を鞍上に迎えて、ファーストドリーム賞（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦のダイヤモンドダスト賞（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀千亜樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた26戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のアメジスト賞（大井ダート1790m 曇/重）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のバーニングヒメをハナ差振り切って勝利をモノにする