プロモーション（1994年生、母アサーション）

プロモーション（1994年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時6歳）と交配したアサーションが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦3勝2着2回。1999年のエリザベス女王杯(牝G1)で4着に入った他、1997年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（100万×20口）で一口馬主が募集された。

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

8月11日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は496kg。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露したが、4着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るブランドチャイナを次元の違う末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

10月6日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

12月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

3歳（1997年）

1月26日、中4週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったオレンジピールにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

4月6日、中9週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

5月25日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

9月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエアリバティーをクビ差振り切って初の重賞タイトルを掴み取った。

10月19日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

11月30日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に敗れた。

4歳（1998年）

3月2日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4月4日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5月17日、中5週で迎えた13戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月28日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

7月26日、中3週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（阪神芝2000m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

8月30日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

5歳（1999年）

3月14日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、S.サンダース騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

4月17日、中4週で迎えた18戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

5月9日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

6月27日、中6週で迎えた20戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

8月1日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、BSNオープン（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマチカネヤマビコを半馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

8月29日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月17日、中6週で迎えた23戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた24戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月12日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったクリスザブレイヴに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月26日、中1週で迎えた26戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。