ミュージックタイム（1987年生、母Heather Road）

ミュージックタイム（1987年5月5日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のNijinsky（当時20歳）と交配したHeather Roadが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦4勝2着1回。1990年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)に勝利した他、1991年のディセンバーステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月28日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

3月31日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のダイヤモンドシチーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月22日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったレオシャトルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月12日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアマミシーザーに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月3日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダイタクヘリオスに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

4歳（1991年）

6月1日、約12か月の休み明けで迎えた6戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

6月23日、中2週で迎えた7戦目は、吾妻小富士賞（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（6戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月23日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（7戦3勝）。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に敗れた。

12月1日、連闘で迎えた9戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカネハボマイをアタマ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

12月22日、中2週で迎えた10戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦3勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

5歳（1992年）

1月26日、中4週で迎えた11戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた12戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。