マイネルアルビオン（2002年生、母ゴールデンボタン）

マイネルアルビオン（2002年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシア神話の海神ポセイドンの息子の英名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時7歳）と交配したゴールデンボタンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村下貞憲。戦績は、中央平地34戦5勝2着4回。2006年のシルクロードステークス(ハンデG3)で2着に入った他、2008年のガーネットステークス(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,400万円（14万×100口）で一口馬主が募集された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

11月13日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は522kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムカチボシを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

11月28日、中1週で迎えた2戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2005年）

1月22日、中3週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンラブソングを上がり3位タイの末脚でハナ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

2月26日、中4週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

5月15日、中8週で迎えた8戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はジャズファンクと並んで2着同着となった。

6月18日、中4週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月10日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

7月31日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の有明特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったホーマンテキーラに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月10日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のボストンゴールドをハナ差振り切って休養明け初戦をモノにした。

12月25日、中1週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はホーマンアピールと並んで2着同着となった。

4歳（2006年）

1月23日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクリノワールドをハナ差振り切って4勝目を手に入れた。

2月5日、中1週で迎えた15戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったタマモホットプレイにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。

3月4日、中3週で迎えた16戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた17戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びあぐねて17着に敗れた。

7月2日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

7月30日、中3週で迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

8月26日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

10月15日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

5歳（2007年）

3月31日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋市市制施行70周年記念（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入った。

4月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタニノローゼを上がり4位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて5勝目を挙げた。

5月12日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた24戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れる脚を使えず17着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴山雄一騎手（4戦1勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

11月23日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

12月23日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた27戦目は、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず11着に終わった。

6歳（2008年）

1月13日、中2週で迎えた28戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

2月16日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴山雄一騎手（6戦1勝）。15頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた30戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

4月20日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5月18日、中3週で迎えた32戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

9月27日、約4か月半の休養明けで迎えた33戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。