プレシャスドロップ（2003年生、母ザラストドロップ）

プレシャスドロップ（2003年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「重要な一滴。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したザラストドロップが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。戦績は、中央平地26戦1勝2着2回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2005年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

平井雄二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

9月25日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は432kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハタノスティングを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月16日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた4戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のあけび賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

3歳（2006年）

4月30日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

6月4日、中4週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

7月1日、中3週で迎えた7戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

7月23日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり6着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったニホンピログッデンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月27日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したロングフラワーを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

9月3日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

4歳（2007年）

1月20日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の鳥栖特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

7月28日、約6か月の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

9月2日、中4週で迎えた15戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

9月16日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた17戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

11月4日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた19戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岩谷特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

12月9日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の勝負根性でゴールまで頑張り、3着を確保した。

5歳（2008年）

1月5日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

1月19日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

3月15日、中7週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた23戦目は、江田勇亮騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。12着に終わった。

3月29日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

5月10日、中5週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の飛竜特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

6歳（2009年）

1月10日、約7か月半の休み明けで迎えた27戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。