クリスザブレイヴ（1994年生、母クリスザレディー）

クリスザブレイヴ（1994年2月18日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時23歳）と交配したクリスザレディーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦9勝2着3回。2001年の富士ステークス(G3)に勝利した他、2001年の京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,400万円（85万×40口）で一口馬主が募集された。

秋山雅一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

10月6日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒシナイルに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月2日、中3週で迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 小雨/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のストレラーに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月8日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

4歳（1998年）

5月23日、約17か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、5歳以上900万下のビッグベン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、コウチエラミーに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

6月14日、中2週で迎えた5戦目は、5歳以上900万下（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず18着に敗れた。

5歳（1999年）

6月6日、約12か月の休み明けで迎えた6戦目は、5歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

7月17日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシルクジュピターに1馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

8月8日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオースミジャイアンに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月11日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（7戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサイレントキラーに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月3日、中2週で迎えた10戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（8戦4勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のテイエムトッキューに1馬身1/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月31日、中3週で迎えた11戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

12月12日、中5週で迎えた12戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（9戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪い、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプロモーションに1馬身3/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

6歳（2000年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（10戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた14戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（11戦6勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のビッグバイキングに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

2月27日、中2週で迎えた15戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（12戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

7歳（2001年）

8月5日、約17か月半の休養明けで迎えた16戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（13戦7勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで懸命に走り抜いたが、マグナーテンに交わされて2馬身半差の2着となった。

9月9日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（14戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったゼンノエルシドにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

10月20日、中5週で迎えた18戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（15戦7勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のダイタクリーヴァに2馬身の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

11月18日、中3週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（16戦8勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。