ナリタスプリング（2007年生、母オースミリンド）

ナリタスプリング（2007年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋跳ぶ」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時15歳）と交配したオースミリンドが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地35戦5勝2着8回、地方1戦0勝。2009年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)で3着に入った他、2010年のマーガレットステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

9月12日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイアイブリザードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月10日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のココカラに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

11月23日、中5週で迎えた3戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2010年）

4月3日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月25日、中2週で迎えた5戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず14着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳1000万下のあおぎりステークス（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったミラクルレジェンドにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月4日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

10月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったカネトシコウショウにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

10月31日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったシルクターンベリーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月27日、中3週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の豊明特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

4歳（2011年）

1月9日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

4月9日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

10月15日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（8戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグリッターテイルを猛烈な末脚でアタマ差だけ差し切って久しぶりの一戦を物にした。

11月13日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたサンライズクォリア決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（10戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

5歳（2012年）

3月25日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（11戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のメルボルントロフィー（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

7月21日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエスジーブルームに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月2日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したアドマイヤツバサにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月16日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したトラバントにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6歳（2013年）

1月5日、約3か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったトキノエクセレントに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

1月14日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るラフアウェイをハナ差だけ差し切って4勝目をマークした。

5月25日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた27戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

7月20日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（12戦3勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヤマノサファイアをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

8月11日、中2週で迎えた30戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

9月14日、中4週で迎えた31戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（5戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

7歳（2014年）

2月8日、約5か月の休み明けで迎えた32戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

4月5日、中7週で迎えた33戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

6月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（7戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

11月23日、約5か月の休み明けで迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（8戦0勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた36戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。