マチカネオイカゼ（2005年生、母プリンセストリステ）

マチカネオイカゼ（2005年4月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋追風」。毛色は鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時10歳）と交配したプリンセストリステが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者はイズモリファーム。戦績は、中央平地15戦2勝2着3回、地方13戦1勝2着3回。2011年のビューチフル・ドリーマーカップ(牝地方重賞)に勝利した他、2010年のアルカセット賞(一般)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、イズモリファームから「八戸市場サラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、イズモリファームから「八戸市場サラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって378万円で落札された。

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月17日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月14日、中3週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

3歳（2008年）

5月18日、約7か月の休み明けで迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

6月25日、中4週で迎えた4戦目は、3歳戦の神鍋山特別（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月26日、中3週で迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるアルトップランを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

8月31日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカシノシンケンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた7戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2009年）

1月10日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったグレースエポナに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月23日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったワイルドアフリカに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた13戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るパルクエストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2010年）

4月18日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1700m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の立川特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は浜中俊騎手（3戦0勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

7月29日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、優駿スタリオンステーション特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったサクラシコウテイに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

8月26日、中3週で迎えた18戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、アルカセット賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、オネストジョンに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

9月21日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月19日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、地方重賞の瑞穂賞（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月18日、中3週で迎えた21戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

6歳（2011年）

5月5日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた22戦目は、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた23戦目は、ひなげし特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（5戦0勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず3着に終わった。

6月1日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、パール特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で井上俊彦騎手（6戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた25戦目は、桜井拓章騎手を鞍上に迎えて、ミザール特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスマートイーグルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月13日、中3週で迎えた26戦目は、日高銀聖特別（門別ダート2000m 雨/良）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（7戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（8戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

8月29日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定地方重賞のビューチフル・ドリーマーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（9戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のショウリダバンザイをアタマ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。