フェイトリッパー（2018年生、母ブローオブサンダー）

フェイトリッパー（2018年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「運命+切り裂く人。自らの運命を切り裂いて進む強い馬」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時15歳）と交配したブローオブサンダーが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は武牧場。2021年のサファイア賞(M3)で3着に入った他、2021年のサファイア賞(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新谷功一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月13日、デビュー戦は団野大成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8月29日、中8週で迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

3歳（2021年）

3月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

3月21日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で永島まなみ騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入った。

4月3日、中1週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

6月13日、中9週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

7月25日、中2週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

9月19日、中7週で迎えた10戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のはまぎく賞（盛岡芝1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

10月5日、中1週で迎えた11戦目は、3歳M3のサファイア賞（盛岡芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着を確保した。

11月2日、中3週で迎えた12戦目は、3歳B1以下（盛岡芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のキーチャンスに1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月23日、中2週で迎えた13戦目は、ブルースピネル賞（盛岡ダート1600m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

12月5日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、一般C1二（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

デビュー前

板垣吉則厩舎（岩手）へ入厩。

4歳（2022年）

2月4日、中8週で迎えた15戦目は、神尾香澄騎手を鞍上に迎えて、冬珊瑚賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた16戦目は、プリマヴェーラ賞（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で神尾香澄騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

5月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、牡丹賞（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

5月30日、中1週で迎えた18戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、一般B7（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

6月9日、中0週で迎えた19戦目は、一般B6（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた20戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、一社）東京馬主協会来場記念（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったゴーゴーレインボーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月17日、中1週で迎えた21戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、区界高原賞（盛岡芝1700m 小雨/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1（盛岡芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

8月15日、中1週で迎えた23戦目は、御所湖賞（盛岡芝1000m 雨/重）に出走。鞍上は村上忍騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた24戦目は、一般C1（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月30日、中6週で迎えた25戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、陽月賞（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた26戦目は、五町田酒造「東一」賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた27戦目は、佐賀競馬×久留米競輪カップ（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた28戦目は、KYUSHU DREAM賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山下裕貴騎手（3戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

5歳（2023年）

1月12日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1-9（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

2月16日、中4週で迎えた30戦目は、加藤聡一騎手を鞍上に迎えて、一般B7（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた31戦目は、一般B8（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤聡一騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた32戦目は、一般B8（名古屋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤聡一騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた33戦目は、木之前葵騎手を鞍上に迎えて、蔵開き賞（名古屋ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた34戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、一般C7（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

4月21日、連闘で迎えた35戦目は、塚本征吾騎手を鞍上に迎えて、一般C7（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた36戦目は、加藤誓二騎手を鞍上に迎えて、一般C8（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

6月5日、中4週で迎えた37戦目は、塚本涼人騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた38戦目は、一般C2（水沢ダート850m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で塚本涼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

7月2日、中1週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた39戦目は、一般C2（盛岡ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で塚本涼人騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。