ドミナスクリスタル（1990年生、母ドミナスローズ）

ドミナスクリスタル（1990年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のクリスタルグリツターズ（当時10歳）と交配したドミナスローズが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）本桐牧場。戦績は、中央平地33戦3勝2着2回。1994年の札幌スプリントステークス(G3)で3着に入った他、1993年のマーガレットステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野元昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

10月10日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリネンエレガンスに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月14日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたインターピレネー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月19日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

3歳（1993年）

1月6日、中2週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアロームを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた9戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のコシノリュウオーをクビ差振り切って3勝目をゲットした。

6月27日、中3週で迎えた10戦目は、G2のCBC賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた12戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

11月27日、中4週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた14戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

4歳（1994年）

1月9日、中3週で迎えた15戦目は、洛陽ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

6月26日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、白樺賞（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず4着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた19戦目は、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月7日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（札幌芝1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた21戦目は、青函ステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（5戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5歳（1995年）

2月12日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、テレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた24戦目は、武庫川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したエイシンミズリーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月8日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の淀屋橋ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（7戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた26戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、上賀茂ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた28戦目は、府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず16着に終わった。

7月8日、中6週で迎えた29戦目は、ハンデ戦のジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

11月12日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦のドンカスターステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（9戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた31戦目は、元町ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は野元昭嘉騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

12月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では全く伸びず15着に終わった。

6歳（1996年）

1月7日、中1週で迎えた33戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（3戦0勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。