プロヴィデンス（2017年生、母ワイルドシンガー）

プロヴィデンス（2017年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「摂理、神意」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時14歳）と交配したワイルドシンガーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は槙本牧場。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

加藤士津八厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月22日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 雨/稍重）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた3戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。7頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり3着に終わった。

9月1日、中4週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

10月27日、中7週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のヴィクトワールボスに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月9日、中1週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのオキザリス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

12月22日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、2歳1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3歳（2020年）

2月22日、中8週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のブランクチェックに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月8日、中1週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

5月17日、中9週で迎えた10戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた11戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの洲本特別（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

8月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの苫小牧特別（札幌ダート1700m 小雨/不良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

11月1日、中8週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの河口湖特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したメイショウウズマサにクビ差届かず2着となった。

11月14日、中1週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ホッコーライデンに半馬身交わされて2着となった。

11月29日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2021年）

1月31日、中8週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のストームガストを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

4月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

6月6日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスの甲州街道ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

8月14日、中6週で迎えた20戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの稲妻ステークス（新潟芝1000m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。16着に終わった。

9月26日、中5週で迎えた21戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

10月26日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、金華特別（盛岡ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったマツリダスティールに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

11月9日、中1週で迎えた23戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、晩秋特別（盛岡ダート1800m 雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ユノートルベルに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月6日、中3週で迎えた24戦目は、M2のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

5歳（2022年）

2月4日、中8週で迎えた25戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、しずおか早春特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた26戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、早花咲月特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のヨハンをアタマ差振り切って4勝目を手にした。

4月5日、中4週で迎えた27戦目は、スパーキングマイラーズチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

5月9日、中4週で迎えた28戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、日本橋賞（大井ダート1200m 雨/良）に出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

8月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた29戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、大暑特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

9月13日、中5週で迎えた30戦目は、爽秋特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のマイネルエメに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月11日、中3週で迎えた31戦目は、初雁特別（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のグランメガスマイルに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月22日、中5週で迎えた32戦目は、社台スタリオンステーション特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のファルキートに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。