タイノーブルレディ（1997年生、母タイルピナス）

タイノーブルレディ（1997年5月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のロイヤルアカデミーⅡ（当時10歳）と交配したタイルピナスが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地17戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の恋路ケ浜特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

6月10日、デビュー戦は佐藤年毅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝1600m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は450kg。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に終わった。

7月22日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

8月6日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、4歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で鈴来直人騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したクリティカルフェアを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月27日、連闘で迎えた5戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌芝2000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインヴェルヴを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月3日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の高山特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

12月24日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は鈴来直人騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

4歳（2001年）

3月3日、中9週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシュプリンゲンに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月18日、中1週で迎えた9戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードユニバーサルを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4月28日、中5週で迎えた10戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

5月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は鈴来直人騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

12月2日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から36kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の美浦特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（5戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

5歳（2002年）

2月10日、中9週で迎えた13戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のタヤスエタニティをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

3月3日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は鈴来直人騎手（6戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（7戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセフティーヒカリをクビ差振り切って5勝目を掴み取った。

6歳（2003年）

3月16日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴来直人騎手（8戦1勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で鈴来直人騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。