アドマイヤトリック（2008年生、母ノーザンマイア）

アドマイヤトリック（2008年2月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋海外の名馬名（Ｆａｖｏｒｉｔｅ　Ｔｒｉｃｋ）より。計略」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロージズインメイ（当時8歳）と交配したノーザンマイアが19歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地12戦1勝2着2回、地方13戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2010年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって1,575万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月26日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

10月16日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったナムラカンタベリーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月6日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったハギノダルタニアンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月27日、中2週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のラインレグルスに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2011年）

1月10日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

4月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず11着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた8戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

7月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

11月19日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

4歳（2012年）

6月14日、約7か月の休み明けで迎えた13戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、JA門別馬舞米特別（門別ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカネマサゴールドを半馬身振り切って久々の一戦をモノにした。

6月28日、中1週で迎えた14戦目は、JA平取町「ニシパの恋人」特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったカネマサゴールドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月12日、中1週で迎えた15戦目は、楽天競馬特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた16戦目は、キングカメハメハ・プレミアム（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月4日、中5週で迎えた17戦目は、平取義経特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたサイアーエフェクト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月18日、中1週で迎えた18戦目は、日高銀聖特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で服部茂史騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた19戦目は、新ひだか町特別（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で服部茂史騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

11月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、備後安田杯（福山ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったファイトオングラスからクビ差の2着に甘んじた。

11月24日、中1週で迎えた21戦目は、小春日和特別（福山ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡田祥嗣騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったグラスヴィクターからアタマ差の2着に惜敗した。

12月9日、中1週で迎えた22戦目は、広島県馬主会会長賞（福山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡田祥嗣騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5歳（2013年）

1月2日、中2週で迎えた23戦目は、正月特別（福山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡田祥嗣騎手（3戦0勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のクーヨシンに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

1月12日、中0週で迎えた24戦目は、春駒特別（福山ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡田祥嗣騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったロッキーダイヤから2馬身半差の2着に敗北した。

1月27日、中1週で迎えた25戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、春の雪特別（福山ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。