トライン（2015年生、母マルケサ）

トライン（2015年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「三位一体」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したマルケサが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はタイヘイ牧場。2021年のキャピタルステークス(オープン)で2着に入った他、2021年の東風ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、タイヘイ牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大野照旺によって5,400万円で落札された。

浜田多実雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月26日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のドレークに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月28日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。17頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

3歳（2018年）

4月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

11月18日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のパルマリアをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

4歳（2019年）

2月2日、中8週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月5日、中9週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインシャトレーヌに3馬身半の差をつけて制した。

6月8日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月3日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2020年）

10月31日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのキタサンブラックメモリアル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のウイングレイテストに1馬身半の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

11月28日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

6歳（2021年）

2月7日、中9週で迎えた15戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

2月28日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて17着に敗れた。

3月14日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5月8日、中7週で迎えた18戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に終わった。

10月3日、約5か月の休み明けで迎えた19戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

11月27日、中7週で迎えた20戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったプリンスリターンにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7歳（2022年）

1月8日、中5週で迎えた21戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。17頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚勢が悪くなり17着に敗れた。