ダッシュフドー（1989年生、母シーボール）

ダッシュフドー（1989年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のカウンテスアツプ（当時8歳）と交配したシーボールが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）勝川牧場。戦績は、中央平地20戦4勝2着1回。1992年のスプリングステークス(G2)で3着に入った他、1994年の銀嶺ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

7月14日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は460kg。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

8月24日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、谷中公一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1000m 晴/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はバテてしまい5着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったスターポジションを3/4馬身捉え切れず2着となった。

9月22日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイネサンディーに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月20日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のフィッツバルディに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

3歳（1992年）

2月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

3月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は谷中公一騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

4月19日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（4戦1勝）。17頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

11月15日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の南総特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で谷中公一騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスバルウイングをクビ差振り切って3勝目をゲットした。

12月27日、中2週で迎えた12戦目は、’92フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で谷中公一騎手（7戦2勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

4歳（1993年）

1月17日、中2週で迎えた13戦目は、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で谷中公一騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカシマラージャを半馬身振り切って制した。

2月21日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で谷中公一騎手（9戦3勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた15戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で谷中公一騎手（10戦3勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

5月15日、中8週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で谷中公一騎手（11戦3勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

11月7日、約6か月の休み明けで迎えた17戦目は、テレビ静岡賞（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で谷中公一騎手（12戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（1994年）

1月15日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で谷中公一騎手（13戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で谷中公一騎手（14戦3勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

6歳（1995年）

5月20日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた20戦目は、府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で谷中公一騎手（15戦3勝）。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では決め手が足りず18着に終わった。