ナリタジューン（2003年生、母オースミリンド）

ナリタジューン（2003年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋６月」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時11歳）と交配したオースミリンドが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊郷牧場。戦績は、中央平地25戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2007年の山科特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月9日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では稲妻のようなを披露し、3着に入った。

11月5日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニシノマーメイドを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2006年）

3月18日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

9月30日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のペプチドジャスミンに1馬身の差をつけて制した。

11月4日、中2週で迎えた9戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた10戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

4歳（2007年）

1月7日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、フォルテピアノに交わされて3馬身差の2着となった。

2月25日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊かなスタミナで最後まで止まることなく走り抜いたが、メガクライトに交わされて1馬身半差の2着となった。

3月10日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたルミナスポイント決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

3月24日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、シールビーバックに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月22日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（6戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

10月6日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のシエロアスールに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月11日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のショウナンアクトを3/4馬身振り切って4勝目をつかんだ。

12月9日、中3週で迎えた20戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5歳（2008年）

1月5日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた23戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで踏ん張ったが、伸びてきたタガノサイクロン決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

3月2日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

6歳（2009年）

1月11日、約10か月半の休み明けで迎えた25戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の大和ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。