シールビーバック（2002年生、母マロンシェーバー）

She'll be Back

2002.05.25

シールビーバック（2002年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「彼女は戻ってくる」。毛色は栗毛。種牡馬のフジキセキ（当時10歳）と交配したマロンシェーバーが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）隆栄牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着3回、地方8戦3勝2着1回。2005年の関東オークス(牝G3)で2着に入った他、2008年のオータムスプリントカップ(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

1月9日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

1月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

2月13日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったホワイトペッパーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4月2日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスターピアスに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月24日、中2週で迎えた6戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカーレッジプライドに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月15日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったテンセイフジに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月16日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

11月27日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月24日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

4歳（2006年）

1月7日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月6日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた14戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、5着を確保した。

6月18日、中2週で迎えた15戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、5着を確保した。

7月16日、中3週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

8月26日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

10月14日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた19戦目は、畑端省吾騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したヒトリムスメを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月2日、中6週で迎えた20戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2006ゴールデン スパー トロフィー（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

5歳（2007年）

1月13日、中5週で迎えた21戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったダンディズムに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月25日、中5週で迎えた22戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るナリタジューンを豪脚で半馬身差し切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

4月7日、中1週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて4着に終わった。

6歳（2008年）

3月15日、約11か月半の休養明けで迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は畑端省吾騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は中村将之騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見所を作れず13着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた29戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のサマーカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラントゥザフリーズに2馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

7月16日、中4週で迎えた30戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた31戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で浜口楠彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るファストシャラポワを豪快な末脚で半馬身差し切って制した。

9月22日、中7週で迎えた32戦目は、地方重賞のオータムスプリントカップ（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で浜口楠彦騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のケイアイカルディナを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

10月9日、中1週で迎えた33戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜口楠彦騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた34戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた35戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（5戦3勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。