ヒトリムスメ（2003年生、母フローズンフランシーヌ）

ヒトリムスメ（2003年5月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「一人娘」。毛色は栃栗毛。種牡馬のアフリート（当時19歳）と交配したフローズンフランシーヌが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠伊藤牧場。戦績は、中央平地15戦3勝2着1回。2006年のマーガレットステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

1月15日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 曇/重）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシーグランプリを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月4日、中2週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のリヴィエールジータを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月4日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のデヒアサウンドに3馬身の差をつけて2勝目をマークした。

4月2日、中1週で迎えた5戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

9月24日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の秋分特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は失速してしまい16着に敗れた。

10月14日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシールビーバックに1馬身3/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

10月29日、中1週で迎えた9戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず16着に敗れた。

12月2日、中4週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2006ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

4歳（2007年）

4月28日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて18着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。

7月1日、中6週で迎えた13戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。