タニノマイカ（1984年生、母シージエーズシークレツト）

タニノマイカ（1984年6月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時10歳）と交配したシージエーズシークレツトが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1990年の檜山特別(500万下牝)。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

6月6日、デビュー戦は内山正博騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

8月15日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で内山正博騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた5戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

9月19日、連闘で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ホウエイジェリーに交わされて2馬身半差の2着となった。

10月3日、中1週で迎えた7戦目は、秋山忠一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るミリオンギャロップを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月24日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は塩村克己騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

4歳（1988年）

3月20日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、5歳以上400万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

4月24日、中4週で迎えた10戦目は、5歳以上400万下（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルシゲムーティーに1馬身の差をつけて優勝

5月28日、中2週で迎えた12戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の生田特別（阪神芝2500m 晴/重）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、4着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の寒狭川特別（中京芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は内山正博騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

5歳（1989年）

6月3日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山忠一騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上400万下（中京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山忠一騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上400万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山忠一騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、6着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上400万下の湯川特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内山正博騎手（5戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（6戦0勝）。10頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の檜山特別（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（7戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月15日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内山正博騎手（8戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

11月4日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上400万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスリーエースコバンを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

11月25日、中2週で迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上400万下の揖斐川特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

6歳（1990年）

5月6日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、5歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（7戦1勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

5月26日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた25戦目は、5歳以上500万下（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（8戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着を確保した。

6月17日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上500万下（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

8月5日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（10戦1勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったトウショウファルコに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

8月26日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で塩村克己騎手（11戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月8日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の檜山特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で塩村克己騎手（12戦1勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のベターガルソンヌをハナ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

9月23日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で塩村克己騎手（13戦2勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。