アスキットアスワン（1998年生、母パールコンバタント）

アスキットアスワン（1998年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアスワン（当時19歳）と交配したパールコンバタントが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は越湖ファーム。戦績は、地方16戦12勝。主な勝ち鞍は2003年の武甲山特別(一般B2二 B3一)。

経歴

デビュー前

黒田桂二厩舎（浦和）へ入厩。

3歳（2001年）

1月23日、デビュー戦は入口将宣騎手を鞍上に据えて、3歳（浦和ダート800m 曇/良）に出走。馬体重は497kg。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアポイノヤマヤマに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2002年）

2月6日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた2戦目は、4歳（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で入口将宣騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4月4日、中7週で迎えた3戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、一般C3四イ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスーパーディオールに3馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

6月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、一般C3二イ（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアステリグランダーに4馬身の差をつけて制した。

8月2日、中4週で迎えた5戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、一般C3一（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアブクマノボルに2馬身半の差をつけて制した。

8月20日、中2週で迎えた6戦目は、一般C2五六（大井ダート1590m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は桑島孝春騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイクノゴールドに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月6日、中1週で迎えた7戦目は、秋収特別（浦和ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマルカコマンダーに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月15日、中5週で迎えた8戦目は、一般C1六（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（4戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のミノリカーリーを半馬身振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月11日、中3週で迎えた9戦目は、見沼特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑島孝春騎手（5戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアサカホイストに4馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

12月20日、中5週で迎えた10戦目は、一般B3二（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で桑島孝春騎手（6戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアミフジハンターに3馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

5歳（2003年）

1月4日、中1週で迎えた11戦目は、一般B3二（浦和ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で桑島孝春騎手（7戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のモリアキを3/4馬身振り切って驚異の9連勝を決めた。

3月13日、中9週で迎えた12戦目は、一般B3三（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で桑島孝春騎手（8戦8勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のトラノフラッシュに2馬身の差をつけて10連勝を達成した。

4月4日、中2週で迎えた13戦目は、武甲山特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で桑島孝春騎手（9戦9勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のプラウドフットに3馬身の差をつけて連勝数を11に伸ばした。

6歳（2004年）

2月20日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、仲春特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で桑島孝春騎手（10戦10勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた15戦目は、陽春特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で桑島孝春騎手（11戦10勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた16戦目は、武甲山特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で桑島孝春騎手（12戦10勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。