イタリアンオリーブ（2004年生、母バルドネキア）

イタリアンオリーブ（2004年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「イタリア産のオリーブ」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時20歳）と交配したバルドネキアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地6戦1勝2着1回、地方6戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

6歳のとき、社台ファームから「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、福岡光夫によって215.25万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額1,200万円（30万×40口）で一口馬主が募集された。

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

2月3日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったトシザカイモンに詰め切れず、約12馬身差の2着となった。

2月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

3月17日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマーブルダンサーをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

4歳（2008年）

3月23日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

12月3日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた5戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、千種川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

5歳（2009年）

1月12日、中5週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた6戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、はりまや盃（高知ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月10日、中7週で迎えた7戦目は、春蘭特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したファンドリリュウを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた8戦目は、揖保川特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（4戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

9月24日、中7週で迎えた11戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、長月特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウイニングボールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

11月5日、中5週で迎えた12戦目は、’09メトロポリタンノベンバーカップ（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。