テンテキセンセキ（2017年生、母プレシャスドロップ）

テンテキセンセキ（2017年5月20日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「点滴穿石」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時14歳）と交配したプレシャスドロップが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。主な勝ち鞍は2020年の3歳1勝クラス。

経歴

デビュー前

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月16日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったショウゲッコウにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月15日、中3週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミヤコシスターに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2020年）

1月11日、中3週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったヘルシャフトに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3月15日、中6週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

4月19日、中4週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のイーサンティラノに3馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

12月13日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの赤穂特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、カミノコに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4歳（2021年）

1月11日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの尾頭橋特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

5月15日、中9週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

6月26日、中5週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清里特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

7月24日、中3週で迎えた14戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの噴火湾特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5歳（2022年）

2月20日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの伊万里特別（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小沢大仁騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず15着に敗れた。

4月30日、中7週で迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

6月4日、中4週で迎えた19戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

7月30日、中7週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスのおおぞら特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るムジックを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月27日、中3週で迎えた21戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの釜山ステークス（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた22戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの初風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

11月5日、中6週で馬体重を前走から28kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は今村聖奈騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

6歳（2023年）

1月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から24kg戻して迎えた24戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの江戸川ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

3月4日、中5週で迎えた25戦目は、4歳以上3勝クラスのなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小沢大仁騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

9月10日、約6か月半の休養明けで迎えた26戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのオークランドサラブレッドレーシングトロフィー（阪神ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上3勝クラスの大山崎ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は小沢大仁騎手（5戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

12月9日、中8週で迎えた28戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

2023年12月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

7歳（2024年）

1月19日、中5週で迎えた29戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、房総スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた30戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、春告鳥スプリント（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

4月7日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた31戦目は、木村直輝騎手を鞍上に迎えて、一般C1-6（高知ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。