ヘルシャフト（2017年生、母Love Ava Love）

ヘルシャフト（2017年3月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「支配(独)」。毛色は栗毛。種牡馬のWill Take Charge（当時7歳）と交配したLove Ava Loveが7歳のときに産んだ仔が本馬である。2024年の黒船賞(Jpn3)で2着に入った他、2020年の伏竜ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月15日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

11月24日、中9週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエターナリーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、4着に入った。

3歳（2020年）

1月25日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のテンテキセンセキに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

2月23日、中3週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

3月28日、中4週で迎えた6戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のテーオーケインズに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2021年）

11月24日、約20か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、ジョーのある町!尼崎城特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた8戦目は、西宮えべっさんの酒特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

5歳（2022年）

1月13日、中3週で迎えた9戦目は、地方重賞の白銀争覇（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

2月17日、中4週で迎えた10戦目は、兵庫馬事畜産特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコスモピオニールにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月9日、約8か月の休養明けで迎えた11戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、10・22はオープン（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月31日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、C3-8（高知ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のリュタンをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

6歳（2023年）

1月17日、中1週で迎えた13戦目は、フクジュソウ特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のバーナードループに3馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

1月29日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2-2（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウワダイコに6馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

2月19日、中2週で迎えた15戦目は、残寒特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（3戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイファーキングズに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月7日、中1週で迎えた16戦目は、ライスへ愛を叫ぶ特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉原寛人騎手（4戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクラウンデザイアーに7馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月22日、中1週で迎えた17戦目は、伊尾木洞特別（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は宮川実騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

4月9日、中2週で迎えた18戦目は、一般C1-2（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のサイレントブラックに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月23日、中1週で迎えた19戦目は、釜ヶ谷の滝特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮川実騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のテンチシンメイをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

5月14日、中2週で迎えた20戦目は、一般B2（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で宮川実騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコパノジャンピングに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月1日、中6週で迎えた21戦目は、仁淀川特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で宮川実騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったマイネルユキツバキにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

10月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた22戦目は、遠野莉緒奈5周年特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で宮川実騎手（6戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のダノングリスターを3/4馬身振り切ってファンの期待に応えた。

12月16日、中9週で迎えた23戦目は、にんじん千本記念特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で宮川実騎手（7戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7歳（2024年）

1月14日、中3週で迎えた24戦目は、ビオラ特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（5戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のゼンノジャスタに4馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

1月28日、中1週で迎えた25戦目は、黒潮スプリンターズカップ（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（6戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモダスオペランディに5馬身の差をつけて1番人気に応えた。

3月3日、中4週で迎えた26戦目は、御厨人窟賞（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（7戦7勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゼンノジャスタに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月26日、中2週で迎えた27戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（8戦8勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったシャマルに詰め切れず、2馬身差の2着となった。