ツルマルローズ（2003年生、母メモリーズオブロニー）

ツルマルローズ（2003年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋バラ」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時5歳）と交配したメモリーズオブロニーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）駿河牧場。戦績は、中央平地30戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

11歳のとき、駿河牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、チャレンジホースクラブによって324万円で落札された。

谷潔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月18日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のギーニョをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2006年）

1月15日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

10月8日、約8か月の休養明けで迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月5日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月9日、中4週で迎えた6戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鳴海特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

4歳（2007年）

4月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

5月6日、中1週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた8戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

5月19日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

6月17日、中3週で迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着に入った。

7月8日、中2週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したオートセレブを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月5日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に敗れた。

9月17日、中5週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく14着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

11月25日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は中村将之騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトウカイポリシーを3/4馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

12月16日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

5歳（2008年）

5月10日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず16着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた18戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート2000m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は船曳文士騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

7月20日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中村将之騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

8月3日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

8月23日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

9月20日、中3週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた23戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の松戸特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

6歳（2009年）

8月9日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

9月27日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（6戦1勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（7戦1勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（8戦1勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で中村将之騎手（9戦1勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

7歳（2010年）

1月10日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。