トールアンワイド（1989年生、母ヤノキョクホウ）

トールアンワイド（1989年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のギャロップダイナ（当時9歳）と交配したヤノキョクホウが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着4回、地方2戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1993年の矢作川特別(900万下)。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月3日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。馬体重は514kg。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリーディングエルを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

5月3日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

6月21日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は塩村克己騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず16着に敗れた。

9月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた6戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

10月11日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の檜原湖特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に終わった。

10月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は塩村克己騎手（4戦1勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマサダを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月22日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（5戦2勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入り込んだ。

12月6日、中1週で迎えた10戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーワアイドルを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

4歳（1993年）

1月5日、中3週で迎えた11戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

1月24日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（7戦2勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の橿原ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

2月27日、中1週で迎えた14戦目は、鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったリターンエースにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

3月28日、中3週で迎えた15戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の心斎橋ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したホクセイバンドルにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月10日、中1週で迎えた16戦目は、淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したベストフラッシュにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月5日、中3週で迎えた18戦目は、安芸ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のパールステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

9月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた20戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメモリームッシュに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月24日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のプレミアムボーイに1馬身3/4の差をつけて4勝目を収める

12月12日、中6週で迎えた23戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタケノボイスに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（1994年）

9月10日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、スカイブルーステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

10月9日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、太秦ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の貴船ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮し、3着に入った。

11月13日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

12月11日、中3週で迎えた28戦目は、元町ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6歳（1995年）

1月5日、中3週で迎えた29戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

4月25日、約3か月半の休み明けで迎えた30戦目は、對馬宏昭騎手を鞍上に迎えて、空知特別（岩見沢ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンガイから半馬身差の2着となった。

5月4日、連闘で迎えた31戦目は、瑞穂賞（岩見沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で對馬宏昭騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。8着に敗れた。