メモリームッシュ（1989年生、母ハシマニツシユ）

メモリームッシュ（1989年5月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のレッドルーラー（当時13歳）と交配したハシマニツシユが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）待兼牧場。戦績は、中央平地19戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

内藤繁春厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月2日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

2月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったマルブツテイオーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4月19日、中8週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた4戦目は、溝橋秀吉騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1000m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るモーニングスキップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月24日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で溝橋秀吉騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着を確保した。

11月7日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るビンゴハナコを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて制した。

11月21日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

12月5日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカルストンセイコーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

4歳（1993年）

1月9日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は溝橋秀吉騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒデノバンガードを半馬身振り切って3勝目を収める

7月3日、約6か月の休養明けで迎えた11戦目は、京洛ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で溝橋秀吉騎手（3戦2勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で溝橋秀吉騎手（4戦2勝）。17頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で溝橋秀吉騎手（5戦2勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（7戦1勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は溝橋秀吉騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では、そのまま力一杯の粘りで持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のスズタカクイーンに1馬身の差をつけて4勝目をマークした。

10月10日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で溝橋秀吉騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトールアンワイドを3/4馬身振り切って制した。

10月24日、中1週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の貴船ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた19戦目は、花園ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。