スズタカクイーン（1989年生、母ビクトリアピーク）

スズタカクイーン（1989年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のメンデス（当時8歳）と交配したビクトリアピークが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1993年の天王山特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月2日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエビスシャトルを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

12月15日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。前に出て、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ボストンオーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（1992年）

1月5日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタカサゴヒデオーに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月2日、中3週で迎えた6戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

3月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

5月9日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたスイートマジョラム決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月14日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

11月28日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテンテマリに6馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

12月13日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。1着となった。

4歳（1993年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた14戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

3月6日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた16戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の心斎橋ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

7月18日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（7戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

8月28日、中2週で迎えた19戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

9月12日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったメモリームッシュにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦2勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のキョウエイチェリオに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月27日、中2週で迎えた24戦目は、花園ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた25戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、元町ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5歳（1994年）

1月6日、中3週で迎えた26戦目は、門松ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

1月23日、中1週で迎えた27戦目は、細雪ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦3勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

2月20日、中3週で迎えた28戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

10月8日、約7か月半の休養明けで迎えた29戦目は、オークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（5戦1勝）。18頭立ての18番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた30戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

11月13日、連闘で迎えた31戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は塩村克己騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

6歳（1995年）

1月5日、中7週で迎えた32戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

2月11日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。