チェリースプリング（2014年生、母チェリーノコイビト）

チェリースプリング（2014年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋春」。毛色は芦毛。種牡馬のチェリークラウン（当時10歳）と交配したチェリーノコイビトが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は大成牧場。戦績は、中央平地11戦1勝2着1回、地方9戦1勝2着3回。2016年のヤングチャレンジカップ1で2着に入った他、2016年のフローラルカップ(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石本孝博厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2016年）

7月27日、デビュー戦は黒沢愛斗騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 雨/稍重）に出走。馬体重は448kg。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、エイシンムーランに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

8月11日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキングレイジングを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月31日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのヤングチャレンジカップ1（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたリコーソッピース決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月21日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（門別ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で黒沢愛斗騎手（3戦1勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず3着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で黒沢愛斗騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のブロッサムカップ（門別ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で黒沢愛斗騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

3歳（2017年）

4月8日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

6月17日、中9週で迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで踏ん張ったが、コマノレジェンドに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

7月9日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のグレートブレスに2馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

7月23日、中1週で迎えた10戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

10月28日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

4歳（2018年）

1月27日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい18着に終わった。

3月3日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は野中悠太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

4月14日、中5週で迎えた14戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい15着に終わった。

6月16日、中8週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り6着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた16戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

8月29日、中4週で迎えた18戦目は、日商プロパン石油特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったナリユキマカセに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

10月8日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた19戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、TOKYO MEGA ILLUMI賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた20戦目は、トルマリン賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた21戦目は、ベテルギウス賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で西啓太騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の負けじ心を発揮して諦めることなく走り切り、3着に入った。

5歳（2019年）

5月20日、約6か月半の休養明けで迎えた22戦目は、JAいちかわ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で西啓太騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、ヴォルムスにクビ差交わされて2着となった。

6月18日、中3週で迎えた23戦目は、ジューンダッシュ（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で西啓太騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のティーズロワールに3馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7月9日、中2週で迎えた24戦目は、オフト新潟賞（大井ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で西啓太騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた25戦目は、一般B2二三四（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で西啓太騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい6着に敗れた。

8月25日、中3週で迎えた26戦目は、夏の沖縄フェス賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で西啓太騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

9月25日、中3週で迎えた27戦目は、トルマリンスプリント（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で西啓太騎手（8戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ハルクに交わされて1馬身差の2着となった。

10月17日、中2週で迎えた28戦目は、オクトーバー賞（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で西啓太騎手（9戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

11月12日、中3週で迎えた29戦目は、がんばれ大郷賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で西啓太騎手（10戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

2019年12月20日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。