リネンスカッシュ（2014年生、母マキノスペシャル）

リネンスカッシュ（2014年3月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋押しつぶす」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時18歳）と交配したマキノスペシャルが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は沖田博志。主な勝ち鞍は2018年のジョッキーズCS 第2ステージ第2戦(一般B3)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、沖田博志から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、戸山光男によって216万円で落札された。

南田美知雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

12月3日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

3歳（2017年）

1月8日、中4週で迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

1月22日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

5月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

6月18日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

7月1日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

7月22日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で丹内祐次騎手（4戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったリンガスネオに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で丹内祐次騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

9月3日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

12月22日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、東松山の梨ゼリー賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、勝ったリュウノヴィグラスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2018年）

1月9日、中2週で迎えた13戦目は、初夢特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したドライトウショウを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

2月2日、中2週で迎えた14戦目は、立春特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

2月16日、中1週で迎えた15戦目は、紅梅特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

3月23日、中4週で迎えた16戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、木蓮特別（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた17戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、桜貝特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の晩春特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のディゼトワールに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月29日、中4週で迎えた19戦目は、カーネーション特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したバングルバングルにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月28日、中3週で迎えた20戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の夏椿特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアムールリアンを差し切れず、2馬身差の2着となった。

7月18日、中2週で迎えた21戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、ジョッキーズCS 第2ステージ第2戦（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエスシーエイトを上がり2位タイの末脚でハナ差だけ差し切って2勝目をマークした。

8月7日、中2週で迎えた22戦目は、マルチヒーロー特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は酒井忍騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンダーマックスを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

9月5日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の長月特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の夜長月特別（浦和ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

5歳（2019年）

1月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた25戦目は、ハンデ戦の初富士賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったワンパーセントに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

2月15日、中4週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた26戦目は、ハンデ戦の梅見月特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井忍騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

2月26日、中1週で迎えた27戦目は、如月特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井忍騎手（8戦2勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定戦の’19 ティアラカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井忍騎手（9戦2勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月1日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で酒井忍騎手（10戦2勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

9月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた30戦目は、ハンデ戦の夜長月特別（浦和ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で酒井忍騎手（11戦2勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

10月8日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の小春月特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で酒井忍騎手（12戦2勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦のけやき賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で酒井忍騎手（13戦2勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月26日、中2週で迎えた33戦目は、’19 まがたま賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で酒井忍騎手（14戦2勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

6歳（2020年）

5月29日、約6か月の休み明けで迎えた34戦目は、皐月特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で酒井忍騎手（15戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

7月2日、中4週で迎えた35戦目は、ハンデ戦の文月特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で酒井忍騎手（16戦2勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。